*1220710796*日本現代文學全集 27
 「津の国人」 室生犀星

室生犀星 周りの人たちに聞いたら、誰もこの詩人を知らないと言う。 「ふるさとは遠きにありて思ふもの‥‥」と言う詩は知っていると言う。私も皆とさして変りはしないが、詩人の名前ぐらいは多くの人が知っていると思っていた。
 それで、室生犀星の小説を読もうと図書館に行った。図書館の検索で出来るだけ最近出版した本を選んできたのだが、
本は旧漢字旧かなづかいで、読む事が難しかった。
以下 「津の国人」の一文を書き抜く

さういうたまゆらの悸采としたものは再び彼を捉へて、面をくもらせる程であった。

読めない漢字、意味の解らない言葉などがよく出てきて読み難い上に、王朝文学風というのか 貴族の言葉などがでてくるので意味がわかりにくい。 せめて現代の漢字、かなづかいにした本を読みたい。
「曠野」(堀辰雄) 「雨月物語浅茅が宿 (上田秋成)等
それぞれに登場する男の妻は、じっと耐え夫の帰りを信じて待つ、一年、二年と歳月は過ぎても夫からは何の便りもない
それでも、信じて‥‥  (こういうのになぜか惹かれる)